ビジネスローンとファクタリングの違い|どちらを選ぶべき?
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ビジネスローンとファクタリングの違い|どちらを選ぶべき?

ビジネスローンとファクタリングの仕組み・コスト・審査基準を徹底比較。資金調達の目的やスピードに応じた最適な選び方を解説します。

事業資金ラボ編集部

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ビジネスローンとファクタリング、何が違う?

ファクタリングの基本的な仕組みは「ファクタリングとは?初心者向け完全ガイド」で解説しています。

急な資金需要に対応できる手段として、ビジネスローンとファクタリングの名前がよく挙がります。どちらも「短期間で資金を調達できる」という点では共通していますが、仕組みが根本的に異なります。

ビジネスローンは金融機関やノンバンクからの「借入」です。返済義務があり、金利が発生します。

ファクタリングは保有する売掛金をファクタリング会社に「売却」して現金化する方法です。借入ではないため、返済義務はありません(その代わり手数料が差し引かれます)。

この根本的な違いが、審査基準・コスト構造・信用情報への影響など、あらゆる面に波及します。

7つの比較ポイント

1. 仕組みの違い

項目 ビジネスローン ファクタリング
取引の性質 金銭消費貸借(借入) 売掛債権の売買(譲渡)
返済義務 あり(分割返済) なし(売掛金を売却しただけ)
バランスシートへの影響 負債が増加する 売掛金が減少し現金が増加する

2. 調達可能額

  • ビジネスローン: 50万円〜1,000万円程度(事業者の信用力次第で増額可能)
  • ファクタリング: 売掛金の額面が上限(額面の70%〜95%程度が入金額)

ファクタリングは「手持ちの売掛金」が上限になるため、売掛金がなければ利用できません。一方、ビジネスローンは売掛金の有無に関係なく申し込めます。

3. コスト比較

項目 ビジネスローン ファクタリング
コストの名目 金利(年率) 手数料(1回ごと)
目安 年5%〜18% 2社間: 8%〜18%、3社間: 1%〜9%
支払い方法 毎月の分割返済に含まれる 売掛金額面から差し引き

注意: 単純比較が難しいポイントです。ビジネスローンの金利は「年率」ですが、ファクタリングの手数料は「1回の取引あたり」です。

例えば、100万円を調達する場合:

  • ビジネスローン(年利15%、12ヶ月返済): 利息合計 約8万3,000円
  • ファクタリング(手数料10%、1回利用): 手数料 10万円

1回限りの利用ならコストは同程度ですが、ファクタリングを毎月繰り返すと年間のコスト負担は大きくなります。逆に、1回だけの利用でその後は不要であれば、ファクタリングの方がシンプルです。

4. 審査基準

項目 ビジネスローン ファクタリング
主な審査対象 申込者(借主)の信用力 売掛先の信用力
重視される項目 業歴・年商・利益・信用情報 売掛先の企業規模・支払い能力
赤字・税金滞納 審査に大きく影響する 影響が小さい
創業直後 審査が厳しい 売掛先次第で利用可能

この違いは決定的に重要です。ビジネスローンは「自社の信用力」、ファクタリングは「売掛先の信用力」で審査されるため、自社の財務状況が厳しくても売掛先が大手企業であればファクタリングは利用しやすくなります。

5. 審査スピード

  • ビジネスローン: 最短即日〜1週間程度
  • ファクタリング: 最短即日〜数日

どちらもスピーディですが、ファクタリングの方がやや早い傾向があります。特にオンライン完結型のファクタリングは、申込みから入金まで数時間で完了するサービスもあります。

6. 信用情報への影響

  • ビジネスローン: CIC・JICCに借入として記録される → 将来の銀行融資に影響する可能性
  • ファクタリング: 信用情報に記録されない → 銀行融資への影響なし

将来的に銀行融資を考えている場合、ファクタリングの「信用情報に残らない」というメリットは大きいです。金融庁もファクタリングと融資の違いについて注意喚起を行っています。

7. 総合比較

比較項目 ビジネスローン ファクタリング
調達スピード ◎ 最短即日 ◎ 最短即日
コスト(単発利用)
コスト(継続利用) ○ 年率計算のため一定 △ 毎回手数料が発生
審査の通りやすさ △ 自社の信用力次第 ◎ 売掛先次第
信用情報への影響 △ 記録される ◎ 記録されない
売掛金の有無 ◎ 不要 △ 必要
調達額の自由度 ◎ 高い △ 売掛金が上限

状況別の選び方ガイド

ビジネスローンを選ぶべきケース

  • 売掛金がない(現金商売・BtoC中心の事業): ファクタリングが使えないため
  • 長期的な運転資金が必要: 分割返済で計画的に返済できる
  • 調達額を自分で決めたい: 売掛金額に縛られない

ファクタリングを選ぶべきケース

  • 自社の業績や信用情報に不安がある: 売掛先の信用力で審査されるため
  • 銀行融資を将来的に考えている: 信用情報に影響しないため
  • 売掛金の入金サイトが長い: 60日〜120日の入金待ちを解消できる
  • 赤字決算・税金滞納がある: ビジネスローンの審査では不利だが、ファクタリングなら可能性がある
  • 一時的な資金不足を解消したい: 1回の利用で済む場合

両方を組み合わせるケース

ビジネスローンとファクタリングは排他的な関係ではありません。例えば、ビジネスローンで設備投資の資金を調達しつつ、月々の運転資金の不足はファクタリングで補うという使い方も可能です。

よくある質問

Q: ファクタリングは「借金」になりますか?

A: なりません。ファクタリングは民法上の債権譲渡に基づく売掛金の売却であり、借入ではありません。したがって、貸借対照表上も負債として計上されず、信用情報機関にも記録されません。

Q: ビジネスローンの審査に落ちてもファクタリングは使えますか?

A: 審査基準が異なるため、ビジネスローンの審査に落ちてもファクタリングが利用できるケースは多くあります。ファクタリングでは売掛先の信用力が重視されるためです。

Q: どちらも「最短即日」とありますが、本当ですか?

A: 提出書類が整っていれば、どちらも即日対応は可能です。ただし、初回利用の場合は2〜3営業日かかることが一般的です。

まとめ

ビジネスローンとファクタリングは、資金調達の「スピード」では共通していますが、仕組み・審査基準・信用情報への影響が根本的に異なります。売掛金がある場合は両方の選択肢を比較し、自社の状況に合った方法を選びましょう。

どちらが「正解」ということはなく、資金需要の性質・金額・緊急度・将来の融資計画を踏まえて判断することが重要です。ファクタリングを選ぶ場合は「ファクタリング手数料の相場は?2社間・3社間の違いを徹底解説」で手数料を事前に確認しておきましょう。複数の調達手段を組み合わせる方法は「資金調達を組み合わせる|融資×補助金×ファクタリングの最適ミックス」で解説しています。事業資金の借り方全般は「事業資金の借り方5選|銀行融資・公庫・ビジネスローンを比較」をご覧ください。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。金利・手数料・審査基準は各社によって異なりますので、具体的な条件は利用前に必ず確認してください。


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ファクタリング・資金調達に関する情報を実務家・中小企業経営者の視点からわかりやすく解説。 事業資金ラボ編集チーム(合同会社価作)が執筆・監修しています。

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