事業再構築補助金は個人事業主も使える?対象要件を解説
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事業再構築補助金は個人事業主も使える?対象要件を解説

事業再構築補助金の対象要件・補助額・申請の流れを個人事業主向けに解説。新事業への転換や業態変更を検討中の方は必見です。

事業資金ラボ編集部

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事業再構築補助金の概要

事業再構築補助金は、ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するため、事業の再構築に取り組む中小企業・個人事業主を支援する大型補助金です。

新しい事業への進出、業態の転換、事業の再編成など、「思い切った事業再構築」を行う事業者に対して、設備投資や開発費用の一部を補助します。

個人事業主も対象になるのか?

結論から言えば、個人事業主も事業再構築補助金の対象です。法人・個人を問わず、中小企業基本法に定める中小企業者に該当すれば申請可能です。

ただし、いくつかの要件を満たす必要があります。

主な申請要件

1. 事業再構築の類型に該当すること

以下のいずれかの事業再構築に取り組む必要があります。

  • 新分野展開: 新たな製品・サービスを提供する
  • 事業転換: 主な事業を転換する
  • 業種転換: 業種自体を転換する
  • 業態転換: 製品・サービスの提供方法を大きく変更する
  • 事業再編: 会社法上の組織再編行為を活用する

2. 認定経営革新等支援機関と事業計画を策定すること

事業計画は、認定経営革新等支援機関(商工会議所、金融機関、中小企業診断士など)と共同で策定する必要があります。単独での申請はできません。

3. 付加価値額の増加要件

補助事業終了後3〜5年で、付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)を年率平均3%〜5%以上増加させる計画であること。

補助額と補助率

成長枠

成長分野への進出を支援する枠です。

従業員数 補助上限額
20人以下 2,000万円
21〜50人 4,000万円
51〜100人 5,000万円
101人以上 7,000万円
  • 補助率: 中小企業1/2、中堅企業1/3

グリーン成長枠

グリーン分野への転換を支援する枠で、補助上限額がさらに高くなります。

  • 補助上限: 中小企業最大1億円、中堅企業最大1.5億円
  • 補助率: 中小企業1/2、中堅企業1/3

個人事業主が申請する際のポイント

ポイント1: 「思い切った事業再構築」が求められる

既存事業の延長線上にある改善は対象外です。例えば、飲食店がメニューを追加するだけでは不十分で、テイクアウト専門店への業態転換やネット通販への進出など、大きな変革が求められます。

ポイント2: 具体的な市場調査を行う

審査では、新事業の市場性が重視されます。「なんとなく需要がありそう」ではなく、具体的な市場規模データや競合分析を事業計画に盛り込みましょう。

ポイント3: 数字で示す

売上計画、利益計画、投資回収計画を具体的な数字で示すことが採択のカギです。「3年後に売上を1.5倍にする」ではなく、「1年目は月商50万円、2年目は月商80万円、3年目は月商120万円を目指す」のように年次計画を提示します。

ポイント4: 認定経営革新等支援機関を早めに決める

事業計画は認定支援機関と共同で作成する必要があります。相性の良い支援機関を見つけるために、複数の機関に相談してみることをおすすめします。

対象経費

以下の経費が補助対象です(枠によって異なります)。

  • 建物費: 事業に必要な建物の建設・改修費
  • 機械装置・システム構築費: 設備・機械の購入、システム開発費
  • 技術導入費: 知的財産権の導入費用
  • 専門家経費: コンサルタントへの相談費用
  • 運搬費: 機械設備の運搬費用
  • クラウドサービス利用費: SaaS利用料(最大2年分)
  • 外注費: 加工・設計等の外注費
  • 知的財産権等関連経費: 特許等の出願・取得費用
  • 広告宣伝・販売促進費: 新事業のPR費用
  • 研修費: 従業員の教育訓練費

申請から入金までの流れ

  1. 認定支援機関の選定: 商工会議所、金融機関、中小企業診断士など
  2. 事業計画の策定: 認定支援機関と共同で作成(1〜2か月)
  3. 電子申請: jGrantsから申請(GビズID必須)
  4. 審査: 外部有識者による審査(2〜3か月)
  5. 採択通知・交付申請: 採択後に交付申請を提出
  6. 交付決定: 事業開始の許可
  7. 事業実施: 計画に沿って設備投資等を実施
  8. 実績報告: 事業完了後に実績報告書を提出
  9. 確定検査・入金: 報告内容の確認後に補助金を交付

注意: 申請から入金まで、全工程で1年〜1年半以上かかるケースが多くあります。この間、設備投資や開発費用は自己負担で進める必要があります。

資金繰りの課題

事業再構築補助金は補助額が大きい反面、先行投資が必要な点が個人事業主にとって大きなハードルです。

例えば、補助額1,000万円の事業計画が採択された場合、まず自己資金で1,500万円〜2,000万円の投資を行い、事業完了後に1,000万円が入金されるという流れになります。

この資金ギャップを埋める方法としては、以下のような選択肢があります。

  • 金融機関からのつなぎ融資: 補助金の採択通知を担保に融資を受ける
  • 日本政策金融公庫の融資: 補助金採択事業者向けの優遇制度がある場合も
  • クラウドファンディング: 新事業のPRを兼ねた資金調達
  • ファクタリング: 既存事業の売掛金を早期に現金化して投資資金に充てる

まとめ

事業再構築補助金は、個人事業主であっても申請可能な大型補助金です。新しい事業分野への進出や業態転換を考えている方にとって、心強い支援制度といえます。

ただし、採択率は決して高くなく、事業計画の質が問われます。認定支援機関のサポートを受けながら、具体的かつ説得力のある事業計画を策定しましょう。その他の補助金制度については「中小企業が使える助成金・補助金一覧【2026年最新】」をご覧ください。補助金の入金までのつなぎ資金については「補助金が間に合わない!緊急の資金調達にファクタリングという選択肢」が参考になります。個人事業主の方は「個人事業主が申請できる補助金・助成金まとめ」もあわせてご確認ください。


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ファクタリング・資金調達に関する情報を実務家・中小企業経営者の視点からわかりやすく解説。 事業資金ラボ編集チーム(合同会社価作)が執筆・監修しています。

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